練馬区のエリア情報

練馬区のおいたち

発見された遺跡などから、約3万年前の旧石器時代から人が住み始めたとされています。14世紀半ばごろ、荒川河口に勢力をもった豊島氏が石神井川に沿って領地を広げ、やがて練馬城や石神井城を築きました。以後文明9年（1477）に太田道灌に敗れるまで、豊島氏の支配が続き、その後は太田氏、さらには北条氏の勢力下に置かれ、徳川氏の時代へと移り変わりました。　江戸時代の練馬は、ダイコン、ゴボウ、イモなどを江戸市中に供給する一大近郊農村として発展しました。千川上水は、徳川幕府によって元禄9年（1696）に開発されたもので、当時の練馬の農業にとって貴重な水資源となりました

明治に入り、練馬の大部分は北豊島郡に編入され、大正12年（1923）の関東大震災後、都心部から練馬の人口流入が始まりまり、昭和7年（1932）に東京市は35区制となり、練馬は板橋区に編入されましたが、昭和２２年に独立しました。

 

練馬区の歴史的建造物

武蔵大学講堂

 

1928（昭和３）年、日本の代表的な建築家で、大隈記念講堂や日比谷公会堂を手がけた佐藤功一氏の設計により、旧制武蔵高等学校の講堂として建築されました。現在は、入学式や卒業式などに使用されているほか、２階には展示室を備えています。鉄筋コンク リート造、一部鉄骨造、２階建てで、ゴシック様式の構造も残しつつ、意匠としては近代的合理的空間をめざしたモダニズムの息吹きが感じられます。また、内壁の布目タイル、外壁のスクラッチタイルなどにも時代の風合いが表れています。